<ざっくり言うと>
  • 厚労省特別監察委員会、「虚偽説明だが隠蔽ではない」という日本語になっていない謎の説明を展開。
  • そもそも樋口美雄委員長は厚労省所管の外郭団体理事長であり、第三者性に疑問符がついている。
  • 政権与党はこの問題の真相究明に全く積極的でなく、公文書改竄や日報隠蔽の時と同様に、いつも通り有耶無耶に終わらせようとしている。
  • どんな問題が起きてもその場その場で誤魔化してしのいで人々が忘れることを待ち有耶無耶に終わらせる隠蔽体質の安倍政権。こんな政権は、日本に、民主主義国家に、この世に必要ない。
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わけがわからない。隠蔽と捏造が根幹である安倍政権では、「嘘をついても隠蔽ではない」という日本語がまかり通るらしい。

監察委、組織的隠蔽を再び否定

2019年2月27日東京新聞

 毎月勤労統計不正で、厚生労働省の特別監察委員会(委員長=樋口美雄(ひぐちよしお)労働政策研究・研修機構理事長)は二十七日、再調査結果の報告書をまとめ、一月の発表と同様に組織的隠蔽(いんぺい)を否定した。理由として、鈴木俊彦事務次官ら幹部は不正を認識せず隠蔽の指示をしていなかった上、担当課レベルでも綿密な打ち合わせや周到な準備の形跡がなかったことを挙げた。

 報告書は新たに、少なくとも二件の虚偽説明を認定。「公的な場で真実に反することを認識しながら事実と異なる虚偽の説明があった」と指摘する一方、「隠す意図までは認められない」とした。監察委は同省で記者会見し、元名古屋高裁長官の荒井史男委員長代理が「隠蔽は積極的に隠すという厳格な要件があるが、それには当たらない」と述べた。 (後略)
この謎の日本語には多くの批判と、第三者性への疑問も出ている。
 
(前略)

 誰がどんな動機で始めたのか、それが長年放置されたことはなぜか。厚生労働省に組織的隠蔽はなかったのか。なぜ、突然データを復元したのか。

 これらが知りたいことだが、前回の報告書から解明が前進した部分はほぼないと言っていい。

 この不正とは別に中規模事業所の調査手法を一八年一月に変えたことで賃金が上振れした。これはアベノミクスの成果を強調したい政権の関与があったと疑われている。この疑惑については検証すらしなかった

 新たな疑問がある。

 追加報告書では、隠蔽行為を「違法行為を認識しながら意図的に隠そうとする行為」と定義、これに照らし隠蔽は認定しなかった。

 しかし、担当者が大企業が抽出調査だったことを知りながら有識者検討会の場で全数調査だと説明したり、別の担当者が抽出調査が不正だと認識していたため総務省に説明できなかった事実がある。

 監察委は今回、これらを事実と異なる説明として「虚偽申述」と新たに定義したが、不正を知っていて虚偽説明したことは隠蔽とどこが違うのか。監察委の明確な説明はなかった。前回報告書の結論を変えたくないための理屈づけとみられても仕方がない。

 そもそも樋口美雄委員長は、厚労省所管の外郭団体理事長だ。前回調査では厚労省職員が対象者を聴取していたり、報告書の原案も職員が作成するなど監察委の第三者性に疑問符がついている

 日本弁護士連合会の第三者委員会ガイドラインは、第三者委は企業などから独立した委員のみで構成されると定める。厚労省から独立した人材に委員を入れ替えて再調査を行う必要がある。

 国会審議でも与党は原因究明に消極的だ。特別委員会を設け究明を続けることもできる。

 国会には行政監視の役割がある。その責任は与野党がともに果たすべきだ。
東京新聞2月28日
虚偽説明であることは否定のしようがないため仕方がなく認定し、「アベノミクス偽装」という非難を避けるために、それは検証さえせずに「隠蔽ではない」と言ったと考えざるを得ない。偉大なる安倍首領様のおやりになることを批判する内容になってはいけないという、弁護できないものを弁護しなければいけない監察委員会の苦労が感じられる。


もしも政権与党が本当に関与しておらず、真相を明らかにするつもりがあるのなら、自ら積極的に真相究明に乗り出さねばならない。だが、安倍政権及び自民党は、言い訳しかなく、原因究明をしようという姿勢さえ示していない。


都合の悪いことには触れずに、その場しのぎで誤魔化し、北朝鮮問題など別の問題によってかき消されるのを待つ。安倍政権が6年間ずっと続けてきたいつもの手法だ。


「意図的に虚偽説明をしたが、隠蔽ではない」という謎の説明をし、日本語まで破壊する安倍政権。公文書改竄やデータ捏造や日報隠蔽など、どんな問題があっても、全て真相究明をしないまま有耶無耶に終わらせ続けている史上最低の隠蔽政権、安倍政権。


こんな政権が日本に、いや民主主義国家に、いや、この世に必要ですか?

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