ざっくり言うと
  • 安倍自民政治の行き着く先は、ロシアのような選挙があるだけの見せかけの民主主義による個人崇拝国家である。
  • 安倍自民を支持するかどうかは、個別の政策を支持するかなどというレベルの話ではなく、民主主義国家を支持するか、似非民主主義国家を求めるかというレベルの問題。
  • 自民党議員からメールの添削までされながらも、「外部からの影響はなかった」と嘘をつく文科省。官邸によって人事権を握られた官僚は、虚偽・隠蔽・捏造・改竄も日常茶飯事になってしまった。
  • 安倍自民によって、この国では虚偽・隠蔽・捏造・改竄は日常茶飯事になってしまった。近代的民主政治を破壊して回る自民党に、民主主義国家の政党を名乗る資格など一切ない。
(スポンサードリンク)

前回も書きましたが、もはや自民党には民主主義国家の政党を名乗る資質など全くありません。事故の保身と権力ばかりを追い求め、嘘はつく、捏造はする、隠蔽はする、責任転嫁はする、自画自賛はする、もう自浄作用さえ全く期待できない、ただの嘘つきと卑怯者の寄せ集めにすぎません。


何度でも言いますが、この下劣な政治団体を支持するかどうかは、個々の政策を支持するか否かなんてレベルではなく、民主主義国家を支持するか、ロシアのように選挙があるだけの見せかけの民主主義国家を目指すか、その選択です。


『知恵蔵』の説明によれば、ロシアの「主権民主主義」とは
(1)「中央集権」による政治的全体性の志向、(2)政治目的の「理念化」、(3)政治制度の「人格化」

ロシアの政治文化においては、個人がすなわち制度である。ロシア人の全体的世界観は形象化(具体像)を求め、カリスマ的な個人の形象によって表現される 。

制度よりも強い指導者に頼る個人崇拝の心理を認める 。

欧米的な民主主義や人権といった価値にさほど重きを置かない。
というような特徴があると言います。まさに、強い指導者を求め安倍晋三という男を個人崇拝し、安倍晋三でなければ日本はダメになると信じ、日本と安倍晋三個人の人格を同一視して、反安倍政権を「反日」と呼ぶ思想と完全に合致します。今の安倍自民党政権の行き着く先はこのようなまやかしの民主主義に支配された、個人崇拝国家です。


この期に及んでも安倍晋三を支持する人間は、 「安倍さんしかいない」「史上最高の総理大臣」などとたたえるわけですが、完全に個人崇拝の域に達していますし、「この総理大臣じゃないとつぶれる!」というような国は、民主主義国家じゃないことは明々白々ですそんな国はもはや国家の体をなしていませんよ。結局彼らが求めているものって、民主主義国家じゃなくて、ロシアみたいなカリスマ指導者による強権的な警察国家なんですよ。 ↑もはや宗教レベルと言っていい安倍個人崇拝の皆様方


重ねて言いますが、安倍自民を支持するかどうかは、政策を支持するかどうかなんてレベルのものではなく、民主主義国家日本を続けるか、ロシアのような選挙があるだけの強権的な見せかけの民主主義国家を求めるかの選択です。このことは、何回でも強調しておきます。民主主義国家を求めるのであれば、安倍政権という選択肢は、その時点で却下です。

教育への不当な介入まで行う自民党と、それを庇う文科省


さて、前川元文科次官が名古屋市の公立中学の総合的な学習の時間で講演したことについて、文科省が授業内容を細かく報告するように市教委を通じて中学校に催促していたことが判明し、問題視されています。


教育基本法は、党派的な不当な支配の介入を禁じています。しかし、教育評論家の尾木直樹氏は文科省の問い合わせについて、「恫喝以外の何物でもない」と批判しました。

愛知県知事の大村秀章知事は、「極めて非常識、不適切で断じて許されない。徹底的に経緯を明らかにしなければならない」と激しく批判し、この期に及んでも「調査は適切だった」とする林文科大臣の説明に対し、「不適切なのは明々白々。こんなことがまかり通れば、教育現場はたまらない」と強調しました。川村市長も、議員からの問い合わせがあったという報道に触れて批判しました。(中日新聞3月20日


ところが、文科省は「外部からの問い合わせ」があったことを認めながらも、それが議員であるかどうかも明らかにせず、「あくまで文科省の判断で、外部からの影響は受けていない」と強調しました。(NHK3月19日


しかし、本日3月20日、自民党の池田佳隆衆議院議員と赤池誠章参院議員が文科省に問い合わせをしていた事実が発覚。しかも、文科省が名古屋市教委に問い合わせる際のメールの質問項目の添削まで行っていたことが判明しました。


質問項目の添削まで行っていたのですから、「外部からの影響はなかった」という文科省の説明は100%の虚偽であるわけです。自民党議員を守るために、またもや官僚が政治家に対して委縮して、国民に嘘をついたのです。内閣人事局設置によって官邸に人事権を握られた官僚はもはや完全に政権の犬と化し、虚偽も捏造も隠蔽を平気で行うようになってしまいました。安倍政権によって、この国の官僚機構は破壊されたのです。


しかも、この赤池という男、自分で文科省に問い合わせていたくせに、この前日には「議員から聞き取りを行い明日説明を行う」と、まるで自分は知らなかったかのような態度を示していました。

2018y03m20d_122330394

しかも、本日の会見では、「日常的に行ってることだから圧力じゃない」という、頭の悪さ丸出しの恥知らず極まりない説明をしていました。日常的にこんなことをやっていることを自ら暴露したわけです。

2018y03m20d_122503049

この期に及んでも、一部のバカウヨは、前川氏が中学校講師としてふさわしくないから、赤池議員や池田議員のやったことは正当だと言い張りますが、前川氏がどういう人物かという問題ではなく、国会議員が個別の学校の個別の授業に介入することの正当性が問われているのです。中には「圧力を強めてください」とまでいう大バカ者もいる始末。こいつらは何が問題なのかさえわかっていません。

戦前、政治による教育への介入で、「天皇陛下万歳!」「大日本帝国は神の国だから神風が吹いて負けない!」「ススメ ススメ、ヘイタイ ススメ」とやっていた反省から、政治による教育への不当な介入を禁じていたものが、自民党は再びそれを壊し、悪びれる素振りさえ見せることはありません。そして、人事権を握られた官僚は、メールの添削までされておきながら、「自らの判断で行った。外部の影響はない」と大嘘をつくようになってしまいました。すでに何度も引用していますが、福田元総理大臣は、安倍政権が内閣人事局を作ったことについて、「国家の破滅に近づいている」と激しく非難しましたが、まさにわずか数年でその言葉が現実のものになろうとしています。

2018y03m05d_223610222
東京新聞2017年8月3日

もはやこの国では虚偽と隠蔽と捏造は日常茶飯事です。繰り返し言います。安倍自民の行き着く先は、カリスマ的総理大臣に周囲がひれ伏して、国家と総理大臣の人格が一体化する中国やロシアのような個人崇拝国家であり、隠蔽・捏造・虚言・改竄が横行する、自由と民主主義の崩れた国家です。安倍自民を支持するか否かは、日本を民主主義国家のままとどめるか、それともロシアのような個人崇拝の非民主的国家を求めるかの選択です。


ロシアのような国家、プーチンのような支配を求めるのなら、安倍自民に票を投じるのもありでしょうが、そうでなければ、日本に民主主義国家であってほしいのならば、安倍自民党選択肢は真っ先に消去すべき最悪の選択肢です。

にほんブログ村 政治ブログへ 
にほんブログ村 政治 ブログランキング
(スポンサードリンク)