(この記事は2017/04/29に「脱『愛国カルト』のススメ」に掲載したものを転載しています)



安倍政権の答弁の詭弁っぷりは発足当初からのことなので、今さら驚くことではありませんが、今回の共謀罪での答弁はこれまでにもさらに輪をかけて信じがたきひどさであり、民主主義政権とは全く思えないデタラメっぷりです。断言します。こんな法案を出す安倍政権は民主主義国家の政権として断じて不適格ですし、こんな法案を通したら日本はもう民主主義国家には戻れません。


今日の盛山法務副大臣の答弁だけでも、自民党の答弁がどれだけデタラメかわかります。

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4月28日共同通信) 
 
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共謀罪によって、「一般人が捜査の対象になることはない」と答弁を続ける安倍政権。野党から「どうして一般人が捜査の対象にならないと言えるのか」と問われた盛山正仁法務副大臣は、なんと驚いたことに、「嫌疑がある段階で一般人ではない」と述べたのです。


どうしようもない詭弁です。


「嫌疑がある」と「捜査対象になる」は同じことなので、盛山法務副大臣は、「どうして一般人が捜査対象にならないと言えるのか」という質問に対し、「捜査対象になる時点で一般人ではない」と答えたことになります。


もう滅茶苦茶もいいところです。トートロジー(同義語反復)というやつですね。こんな答弁が通るなら、そりゃあ一般人は対象にならないことになりますわな。だれであろうが、警察の捜査対象になった時点で一般人でないのなら、一般人が捜査対象にならないように考慮する必要なんてないです。


「一般人が捜査対象になることはありません。なぜなら、捜査対象になった時点で、その人は一般人ではないからです」



こんな答弁を法務副大臣が平気でするのが、安部政権なのです。


こんな卑怯で嘘つきな政権なんて、フィクションの世界にしか登場しなさそうですが、残念ながらこれが今のこの国の現実です。「政権交代した結果、民主党政権が失敗だったから、結局自民党しかないよね」という非積極的支持に支えられていると言われる安倍政権ですが、もういい加減非積極的支持なんてやめて、この政権には積極的不支持を叩きつけるしかないんじゃないでしょうか。いくら他の政権が悪くても、これよりも悪い政権というのは私にはなかなか想像しがたいです。

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