(この記事は2016/06/04に「脱『愛国カルト』のススメ」に掲載したものを転載しています)

このたび、安倍総理が、こんなでたらめなことを言っています。

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産経新聞2016年6月3日
 

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消費増税延期を世界経済のせいにする安倍総理


「信を問う」と言葉巧みに誤魔化す安倍総理


>>消費税率10%への引き上げを2年半延期したことについて
>>「新しい約束をする以上、国民に信を問う。
>>参院選でしっかり説明していきたい」と訴えた。

安倍総理は言葉巧みに誤魔化していますが、「消費増税延期」は野党が先に求めたことであり、それに対して選挙で「信を問う」というのはおかしいのです。あたかも「増税を延期して国民生活に寄り添う与党」と「それに反対する野党」のような構造を作り出そうとしているように感じられますが、問題は「消費税を上げられる状況を作れなかった責任」であり、消費増税延期が批判されているのではないのです。

リーマンショック発言で迷走する安倍総理


安倍総理は2014年の選挙の際に、景気判断をしないで、必ず消費増税を実行します」「アベノミクスならその状況を作り出せます」と言っていたわけです。

ところが、「リーマンショック級のことが起こらない限り予定通り増税する」と言いだし、景気判断する宣言をしました。次に、G7で「リーマンショック前に似ている」という資料を作り、「各国の認識が一致した」と大嘘をつき、海外メディアからも批判されました。

国内外で「リーマンショック発言」に批判が強まると、今度は手のひらを返して「リーマンショック前に似ているなんて言っていない」と、舌が何枚あるのか全く分からない発言をし、「リーマンショック級のことが起きていないのは事実だが、新たなリスクに備える」と言いだしました。

世界経済に責任転嫁するのは論理性がない


ところが、IMFの試算では、新興国も先進国も経済成長が見込まれ、2017年にマイナス成長が見込まれているのは日本だけになっています。

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また、政府自身が出した経済指標でも、世界経済は「弱さが見られるものの、全体としては緩やかに回復」としているのです。

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これで、「アベノミクスは成功しているけど、世界経済が不安だから増税先延ばししして、増税先延ばしの信を問います」というのは全く理屈が合いません。問われるべきは、日本自身の経済政策であることは明白でしょう。

経済の「リスク」などというものは常に存在しているわけであり、「これから起こるかもしれないリスク」を根拠に延期するのであれば、理屈上永遠に増税できません。安倍総理はこういう批判に答えることなく、「リーマンショック」発言を出したり引っ込めたりして、ごまかしに終始しています。

安保法案廃止の主張のせいで世界の信用を失っていると妄想する安倍総理

さらに、安倍総理は「(安保法案を)廃止しようとしているのが民進党であり、共産党だ。世界で信用を失っている」などと主張していますが、妄想と言わざるを得ません。一体、安倍総理が言っているのはどこの世界でしょうか? 民進党や共産党が安保法案廃止を訴えていることで、世界で信用を失っている、などという根拠が一体どこにあるのでしょう。根拠がないことを言って批判するのはただの中傷に過ぎず、ネトウヨと変わりません。

それに、安倍総理の主張では、安保法案は外国を守るためではなく、日本を守るためのものなはずです。ならば、外国から文句を言われる筋合いなどありません。他国と条約を結び直したわけでも何でもないのですから、それで外国から信頼を失うのはおかしいです。となると、やはり安保法案は日本のためではなく、外国(アメリカ)のためのものだった、ということが浮き彫りになっています。

そもそも、日本で法案を提出もする前に、勝手にアメリカで「安保法案を夏までに成立させます」と約束してきたことがおかしいのであり、それで「約束を破ったら信用を失う」などという安倍総理の行動は、ゴリ押し以外の何物でもありません。


「共産党と組むのは許せない」⇐公明党と組むのはいいの?


さらに、「共産党は日米同盟を破棄しようとしている。民進党は選挙のためなら共産党と手を組む。私は許すことはできない」などと言っていますが、創価学会系である公明党と組んでいる自分たちは何なのでしょう。公明党と組む自民党に、野党の選挙協力を批判する理などありません。

言葉を誤魔化す卑怯すぎる総理大臣


安倍総理の大きな特徴の一つは、質問と答えが全く噛みあわないところです。

以前このブログでも取り上げましたが、安保法案の際には、質問と全くかみ合わない答えを連発し続けました。

総理の噛み合わない卑怯な答弁と「先制攻撃」宣言

柳田邦男氏の批判


先日の民進党山尾議員との答弁でも、全く質問に答えることはありませんでした。ノンフィクション作家の柳田邦男氏の評論を引用してみましょう。

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(毎日新聞5月28日)

>>安全保障関連法以来の国会における重要な政策課題をめぐる論戦を聞いていると、
>>繰り返される政権側の言葉の空疎化と、論点のはぐらかし方には愕然とするばかりだ。

(略)

>>山尾氏は、保育士の平均給与が全産業労働者に比べ
>>11万円も低いという格差を問題にしているのに、
>>政府が女性労働者の平均給与との差を物差しにするのはおかしい、
>>政府が①保育を「女性の仕事」とみている
>>②男女の賃金格差を前提としている―の2点で問題だと指摘して、
>>首相に発言撤回を求めたのだ。

>>しかし首相は正面から答えず、
>>「一気にやるのは簡単でない。民主党政権時代にできなかったじゃないか」
>>と議論の焦点をずらし、感情的に運脈を飛躍させて、
>>自ら「レッテル貼り」をしたのだ。

(略)

>>安倍首相の粗暴な言葉に映し出される
>>権力主義的な政治姿勢が浮かび上がってくる。
>>箇条書きにすると

>>① 野党の質問の
>> 核心的な問題については、
>> 正面から答えようとしない。

>>②議論の焦点をずらして、
>> 自説を繰り返し強調する。

>>③鋭い批判や
>> ズバリと弱点を突く言葉に対しては
>> 「レッテル貼り」「誹謗中傷」などの
>> 決めつけ用語を自説の城壁にして、
>> 論理的に噛みあう議論をしない。


>>④時折、相手を見下す
>> 言葉を投げつけて、
>> 優越感に満ちた表情をする。


>>政権における言葉の空疎化は政治の危機であり、国の未来の危機だ。



私はこの柳田氏の述べる安倍総理の特徴①~④を読んで、「愛国カルト(ネトウヨ)の特徴と全く同じだ」と感じました。


・質問には正面から答えない。

・反論できないと「じゃあ○○はどうなの?」と別の話題を持ち出して論点をずらす。

・自説に反論されると「在日認定」をして、論理的に噛みあう議論をしない。

・差別発言をして優越感に浸る



本当に、柳田氏の安倍総理に対する指摘は、愛国カルト(ネトウヨ)の特徴と酷似しています。


卑怯な論点ずらしを繰り返す安倍総理


今回も、消費増税延期の状況を作れなかったという問題を、消費増税の是非を問うかのように焦点をずらし、何の根拠もなく「安保法案廃止の主張が世界の信用を失っている」と、ただの希望を事実かのように述べ、リーマンショック発言を出したり引っ込めたり、舌が何枚あるのかわからない発言を繰り返しました。

また、先日も自民党の憲法改正草案を批判されたら、「あくまでたたき台だ」と、内容に対する指摘に答えることはありませんでした。たたき台ならばこそ、批判されたらそれに答える必要があるはずなのに、さらに「(批判するなら)民進党も改正草案を出してくれないと議論できない」と焦点をずらしました。

つまり、安倍総理は「改憲する」となれば、その内容を議論することはあっても、「改正しない」という主張はそもそも認めないのです。自分に協力するものだけが責任があり、改正しない、という主張には「無責任」「思考停止」というレッテル貼りをおこない、取り合うことさえしません。しっかり考えた上で、「改憲の必要なし」という意見は認めないのです。

安倍総理の行動の特徴は、在日韓国朝鮮人などに対する差別発言こそないものの、愛国カルト(ネトウヨ)の特徴に驚くほど酷似しています。「安倍総理支持」=「愛国カルト(ネトウヨ)」では決してありませんが、逆に「愛国カルト(ネトウヨ)」で、安倍総理支持でない人を、私はこれまで見たことがありません。基本的な姿勢が似ていると思わざるを得ません。

私は戦後の政治家で、安倍晋三以上に卑怯な人間を誰一人として知りません。

自由も民主もなき自由民主党


このようなことを書くと、安倍総理やその支持者からは、「レッテル貼りだ」と言われることでしょう。しかし、安倍総理の全くかみ合わない卑怯な答弁は、無敵君そのものと言わざるを得ません。

これまでも、今の自由民主党には自由も民主主義もない、ということを繰り返し述べてきました。

自民党の憲法改正推進マンガは嘘だらけ。


選挙向け漫画は「賢い男性」「頭の弱い女性」というスタンス

改正草案には言論統制条項をいくつも盛り込む。

また、最近では「国境なき記者団」の「報道の自由度ランキング」で、世界72位にまで落ちました。これは、産経新聞ソウル支局長を起訴した韓国よりも低い数字です。

安倍総理の支持者は、「安倍以外だったら誰がいると言うんだ」と言いますが、他の誰になろうと、安倍晋三だけはこれ以上総理に、いえ政治家にさせていてはいけない人間でしょう。

支持している人には、国会中継を見てほしい。どういう質問に対して、どういう答えを返しているか見てほしい。いったいどれだけ質問と答えがずれたでたらめな答弁を繰り返しているか、そして自分の主張だけ繰り返して時間を使ってゴリ押ししているか、知ってもらいたいという思いでいっぱいです。

政治は「偉い人」が行うものではありません。我々国民一人一人の政治権力を政治家に委託しているのであり、政治家は国民から雇われている立場です。貴方の給料から出た税金で、政治家を雇っているのです。貴方は嘘つきの卑怯者を、自分のお金を使って雇いたいと思いますか?

安倍自民党の自由も民主もない改憲草案や、論点ずらしを繰り返す卑怯すぎる答弁など、これまでの行動をちゃんと知れば、こんな政党に票を入れられるわけはないと思います。

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