特定7か国からの入国禁止などで国際的な非難を浴び、国内でも裁判に敗訴したトランプだが、アベはそんなトランプをヨイショしまくっている。


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安倍氏も、トランプ氏について「素晴らしいビジネスマン」と持ち上げた。トランプ氏の大統領選勝利を「まさに民主主義のダイナミズムだ」と手放しで称賛した。大統領選は「嫌われ者対決」と揶揄(やゆ)され、異例の「中傷」合戦となった上、ロシア政府のハッキングによる介入問題など、米国内を分断させた選挙だった。
朝日新聞2月11日) 


安倍はトランプの勝利が決まった直後から、「信頼できると確信」などと無根拠に述べて野党から批判を浴びていた。その安倍が、現在進行形で世界各国から非難を浴び、オーストラリア首相に暴言を吐いて電話会談を打ち切った癇癪持ちの男を、「素晴らしいビジネスマン」と手放しで称賛した。


さらに、驚くべきことだが、トランプの大統領選勝利を「民主主義のダイナミズム」と全くわけのわからないことまで言ってほめちぎっている。


大統領選では総得票数ではヒラリーの方が200万票も優っていたし、「ポピュリズム」と批判され、敵を作ることで支持を得て、国も世界も分断したトランプの勝利が、安部にとっては「民主主義のダイナミズム」なのだそうだ。


自分に都合の悪いニュースは「偽ニュース」だと根拠もなく誹謗中傷する一方、自分に都合のいいニュースは偽ニュースでもfacebookに投稿するような男が大統領になったことが、安部にとっては「民主主義のダイナミズム」なのだそうだ。


自分に批判するメディアには記者会見で質問させないような男が大統領になったことが、安倍にとっては「民主主義のダイナミズム」なのだそうだ。


ネットの偽ニュースによって大統領になったと言われる男の選挙が、「民主主義のダイナミズム」なのだそうだ。


安倍にとっての「民主主義」がどういう意味か透けて見える発言である。


「日本を取り戻す」と「Make America Great Again」は非常によく似ている。過去にいい時代があり、それを取り戻す、という意味だが、当然そこでは「○○のせいで我々の栄光が失われた」という、他者への攻撃が伴う。ナチスドイツは、それをユダヤ人に求め、安部は野党に、トランプはメキシコやイスラムや中国日本に求めた。


ユダヤ人のせいでドイツ人の職が失われたなどという事実はないし、日本経済凋落は自民党時代に始まったことであるし、日米貿易摩擦など80年代の話で、今回入国禁止になった7か国の国民が米国でテロを起こしたことなどない。どれもこれも、事実など関係なく、「あいつらが悪いんだ」と言って敵を作ることで、味方を纏め上げようとする姿勢が完全に一致する。これこそがポピュリズムだ。


まさに似た者同士である。安倍はヒトラーが選挙で勝利しても、「民主主義のダイナミズム」とほめちぎることだろう。

 
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